[ 政治・経済 ]
(2018/4/28 09:00)
開催候補地2カ所に絞る
【ワシントン時事】トランプ米大統領は27日、6月初旬までに開催予定の米朝首脳会談について、北朝鮮の核・ミサイル開発問題を「解決する責任は米大統領の私にある」と述べ、事態打開への決意を示した。また、先に米国外の5カ所と表明していた開催候補地に関し、2カ所に絞ったと明らかにした。ドイツのメルケル首相との共同記者会見で語った。
トランプ氏は、27日に会談した南北首脳が朝鮮半島の非核化を目指すと明言したことに関し、「勇気づけられた」と歓迎した。その上で、数カ月前と比べて北朝鮮との関係は「急激に変化した」と評価。金正恩朝鮮労働党委員長との直接会談で「非常に劇的なことが起きるかもしれない」と期待を示した。
会見に先立ち、金委員長が米国を手玉に取ろうとしていると思うかと記者団に問われると、「もしそうであれば、ここまで実現できなかった」と否定し、北朝鮮が真剣に交渉に向き合っているとの見方を示した。
また、27日に初外遊先のブリュッセルで記者会見したポンペオ国務長官も、数週間前に金委員長と極秘面会した際の印象について、「彼は(交渉に)真剣だと感じた」と発言。米国主導の圧力が効果を表し、北朝鮮に歩み寄りを促したと現状を分析した。
(2018/4/28 09:00)