[ 自動車・輸送機 ]

【電子版】国産プロペラ旅客機「YS11」、能登空港で保管へ 高松から離陸(更新)

(2018/5/11 18:30)

高松空港から能登空港へ向け3年ぶりに飛行した国産プロペラ旅客機「YS11」(11日、高松市=時事)高松空港から能登空港へ向け3年ぶりに飛行した国産プロペラ旅客機「YS11」(11日、高松市=時事)

 民間企業が所有し、高松空港(高松市)で保管されていた戦後初の国産プロペラ旅客機「YS11」が11日、新たな保管場所となる能登空港(石川県輪島市)に向け離陸した。同機の飛行は3年ぶりで、高松空港にはカメラを手にした大勢の航空ファンが集まった。

 同機を所有する航空関連会社「エアロラボ・インターナショナル」(大阪府八尾市)によると、国内で飛行可能な民間のYS11型機は他にないという。高松空港での保管が難しくなり、能登空港にキャンパスを置く日本航空学園が今月、場所の無償提供を申し出た。

 YS11は初の国産旅客機として開発され、1962年初飛行。しかし、輸出が思うように伸びず、73年に生産中止となり、民間機は全て退役し、航空自衛隊が8機を運用するだけとなっている。この日飛んだのは、国土交通省が電波施設の点検に使用していた機体で、エアロ社が落札し、高松空港に移動させた15年5月以来の飛行となった。(時事)

(2018/5/11 18:30)

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