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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/5/20 15:30)
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は改革へあらゆる手を尽くす。
マルキオンネCEOは6月1日、イタリアでの生産について抜本的な転換を発表する準備を進めている。低価格車「プント」と「ミト」の生産を終了し、より価格帯の高いモデルに移行する計画。計画を知る複数の関係者が明らかにした。
計画が公表されていないことから、関係者は匿名を条件に語った。歴史あるトリノ工場とナポリ近郊の工場はマセラティの新モデルとジープのスポーツタイプ多目的車(SUV)の生産に向けて衣替えし、「パンダ」の生産はポーランドに移管するという。
フィアットは1899年にイタリアで創業。庶民でも購入できる小型車が人気を博し、戦後のイタリアの工業ブームのシンボルとなった。マルキオンネCEOは西欧での生産を高級車にシフトするとともに、ジープの世界販売拡大とディーゼルからハイブリッド電気自動車への移行を図っており、イタリアの生産転換もこの一部だと関係者は指摘した。
イタリアでの計画について最終決定は下されておらず、6月の発表までに一部の詳細は変わる可能性もあると、関係者は付け加えた。FCAはコメントを控えた。(ブルームバーグ)
(2018/5/20 15:30)