[ ロボット ]

【電子版】ドローンソリューション&技術展2018、全出展者プレビュー

(2018/5/23 19:00)

  米国発の飛行ロボット(ドローン)展示会「IDE  TOKYO―ドローンソリューション&技術展―2018」が23日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で始まった。同展は米ロサンゼルスで開催している「インターナショナル・ドローン・エクスポ(IDE)」の日本版。今年で3回目。会期は25日まで。5社・1団体の全出展者を紹介する。

エアロセンス、新機体を初公開

  エアロセンス(東京都文京区、谷口恒社長、03・3868・2551)は、産業用ドローン「AEROBO(エアロボ)」の新機体「AS―MC03」を初公開した。23日発売。機体はドローン本体の頭脳にあたる自社製飛行制御装置を改良したほか、数センチメートル単位の位置情報計測などを実現。ボディーは空力特性を改善させ、小型化。防滴・防塵性も向上させた。これらにより、安全で高精度な計量・点検ができるという。価格は税込み172万8000円。

  • エアロセンスの新型ドローン「AS―MC03」

  • エアロセンスの新型ドローン「AS―MC03」

松屋アールアンドディ、ドローン用エアバッグ

  松屋アールアンドディ(福井県大野市、後藤秀隆社長、0779・66・2096)はドローン用のエアバッグの試作品を展示した。開発中だが、内部に落下検知センサーを取り付けて急降下時にエアバッグが開き、ドローン本体を保護する仕組み。2019年春の投入を目指している。価格は10万円程度とする考え。同社は自動車用エアバッグの袋や血圧計の腕帯などの製造が主力。第三の事業として、今回の製品を育成する。

  • 松屋アールアンドディーが試作したドローン用エアバッグ。手前が装着後に膨らませた状態。奥は未装着。

  • ドローン本体も松屋アールアンドディーが試作した。

マイラップスジャパン、レースタイムを計測

  マイラップスジャパン(東京都渋谷区、長谷川卓社長、03・6418・8209)はドローンレースのラップタイムを計測する機器を展示。18年1月に国内販売して以来、競技大会運営者からの引き合いが増えている。国内のドローンレース「ジャパン・ドローン・リーグ(JDL)」の第2戦からの採用も決定した。

  • ドローンがアーチ内を通過するとラップタイムを計測できる

  • 計測データをパソコンに出力するデコーダー(左)、ドローンに取り付けるセンサー(中央)、ドローン(右、別売り)

シンクウドローンFS、高精度測量システム

  シンクウドローンFS(大阪市中央区、李科社長、06・4256・2316)は、中国DJI製ドローンとアミューズワンセルフのレーザースキャナー「TDOT  PLUS(ティードットプラス)」を組み合わせた、高精度の測量ドローンシステムなどを展示。下方向90度の範囲の地表面測定に特化することで、森林でも読み取れるという。レーザーは最大四つのマルチエコーで毎秒60000パルス。

  • シンクウドローンFSの高精度測量ドローン

  • DJIの「Matrice 200」。シンクウドローンFSではDJI認定ストアとして、DJI製の各種ドローンを販売。

クレアクト・インターナショナル、海外製ジャイロセンサー

  クレアクト・インターナショナル(東京都品川区、石原雅義社長、03・3442・5401)は、フランスのSBGシステムズと米ロード・マイクロストレインの全地球測位システム(GPS)機能付きジャイロセンサーを展示。小型で高精度が特徴だ。

  • GPS機能付きジャイロセンサー。左端と右端がロード・マイクロストレイン製。真ん中はSBGシステムズ製。

JUIDA、認定スクールなど紹介

日本UAS産業振興協議会(JUIDA)はドローンの操縦と運航管理者を養成する「認定スクール」を紹介。全国に150カ所ある。このほか、JUIDAとドローンの歴史をパネルで展示している。

(2018/5/23 19:00)

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