[ ICT ]
(2018/5/30 08:30)
パソコン(PC)メーカーで世界最大の米HPインクが発表した2-4月(第2四半期)決算では、売上高がアナリスト予想平均を上回った。同社はPC産業が低迷する中、高性能機種の好調な販売を受けて利益見通しを上方修正した。
29日の発表資料によると、5-7月(第3四半期)の1株利益は一部項目を除いたベースで49-52セントとなる見込み。アナリスト予想平均は49セントだった。2018年10月通期の調整後1株利益見通しを引き上げ、予想レンジを1.97-2.02ドルと、従来の1.90ー2ドルから修正した。アナリスト予想平均は1.97ドルだった。
PC需要が弱まる中、HPはディオン・ワイズラー最高経営責任者(CEO)の下で一貫して成長を見せ、ウォール街やテクノロジー業界を驚かせている。同社は収益性が高めとみられるゲーム用PCなどハイエンドPC分野で市場シェアを伸ばしている。また、サムスン電子のプリンター事業を統合後、法人顧客により高額な製品を販売しており、プリンター事業も利益に寄与した。
HPは通期のキャッシュフロー見通しを37億ドル(約4020億円)と、従来予想の30億ドルから引き上げた。HP株は時間外取引で約1%高となっている。通常取引終値は21.30ドルだった。
2-4月期の売上高は13%増の140億ドルで、7四半期連続の増収。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は136億ドルだった。一部費用を除いたベースの1株利益は48セントで、アナリスト予想平均と一致した。(ブルームバーグ)
(2018/5/30 08:30)