[ ICT ]
(2018/6/15 13:00)
【ニューヨーク=時事】米通信大手AT&Tは14日、米メディア・娯楽大手タイム・ワーナーの買収が完了したと発表した。買収計画を承認した12日の連邦地裁判決をめぐり、司法省が執行延期の請求を見送ったことで手続きの遅延が回避された。ただ米メディアによると、同省は引き続き上訴の可否を検討するとしている。
首都ワシントンの連邦地裁は12日、反トラスト法(独占禁止法)違反に当たるとして買収阻止を求めた司法省の訴えを退け、854億ドル(約9兆4500億円)での買収計画を無条件で承認した。ただ、同省が判決の執行延期を求めた場合、今月21日の契約期限までに買収が完了せず、計画の見直しや中止に至る可能性もあった。
報道によると、AT&Tと司法省は、ニュース専門局CNNなどを抱える放送部門を他の事業と一定期間切り離すなどの条件で合意。地裁も合意を認めたことを受け、同省は判決の執行延期請求を見送った。
(2018/6/15 13:00)