[ ICT ]
(2018/6/20 17:30)
TモバイルUSとスプリントは、両社の合併案を米規制当局が承認した場合、第5世代(5G)無線ネットワーク構築に400億ドル(約4兆4000億円)投資する計画であることを米連邦通信委員会(FCC)に伝えた。
両社は合併承認を求めてFCCに18日提出した678ページの要望書で、統合会社の5Gネットワークの容量は別々の企業で保有した場合の3倍になるとし、従来の家庭向けブロードバンドサービス業者に代わる妥当な代替サービスを提供すると説明。「米消費者は支払いが少なくなり、より多くを得るだろう。新生Tモバイルが容量を拡大することで、消費者にギガバイト単位でデータを届けるコストは大幅に低下する」との見通しを示した。
通信業界が5Gネットワーク構築へ準備を進める中、Tモバイルは4月、AT&Tやベライゾン・コミュニケーションズに対する競争力を高めるため、スプリントを265億ドルで買収すると発表。FCCと米司法省は、米国内の携帯電話サービス大手が4社から3社に減ることになるこの買収案を慎重に審査する。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のデータによると、統合会社の携帯電話の個人契約者数は9960万人。これはベライゾンの1億1630万人を下回る一方、AT&Tの9320万人は上回る。Tモバイルとスプリントの合併実現にはFCCと司法省の承認が必要。両社は2019年上期中の合併手続き完了を目指している。(ブルームバーグ)
(2018/6/20 17:30)