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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/6/28 14:00)
米ウォルト・ディズニーは21世紀フォックスのエンターテインメント資産を713億ドル(約7兆8600億円)で買収する提案について米司法省から条件付きで承認を得た。同資産の取得を目指す米コムキャストにとってはハードルが上がることになる。
司法省の27日の発表によると、買収によって地域のケーブルテレビ(CATV)スポーツ番組の視聴料金が上昇しかねないとの同省の懸念を解消するため、ディズニーはフォックスの22地域のスポーツネットワーク売却に同意した。
今回の承認はコムキャストと買収合戦を繰り広げるディズニーにとって勝利だ。コムキャストの650億ドルの対抗買収案を受けて提示額を引き上げたディズニーの買収案をフォックスは先週受け入れた。1株当たりの買収額は38ドルで、ディズニーが昨年12月に提示した額を約10ドル上回り、コムキャストの買収案よりも3ドル高い。
ただ、コムキャストには対応する時間がまだある。フォックスは7月10日に予定していたディズニーによる買収案に関する株主投票をキャンセルした。コムキャストはプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社と連携する可能性を含め次のステップを検討する段階に入っていると、事情に詳しい関係者は27日に語っている。市場関係者の間ではコムキャストが再び対抗買収案を提示するとの見方が出ている。(ブルームバーグ)
(2018/6/28 14:00)