[ オピニオン ]
(2018/7/4 05:00)
けいはんな学研都市の中核機関の関西文化学術研究都市推進機構は「けいはんなインジケーターマップ」を作成した。学研都市を俯瞰的に評価する指標群で、都市格向上や立地企業・機関の活動に役立つとみて、これから毎年作成する。
京都・大阪・奈良にまたがる学術研究都市。1987年の都市整備から30年が過ぎた。パナソニックや島津製作所など大企業や理化学研究所など名だたる研究機関が進出する。最近でも日本電産などの進出が話題となった。
同マップによると2017年の研究者・職員は05年比で1・7倍、02年に研究開発型産業施設を導入したこともあり立地施設は急増、17年末で142施設となるなどその推移の指標からは順調な拡大が一目瞭然だ。
せっかくだから少し欲を言いたい。持続可能な開発目標(SDGs)で掲げる「産業と技術革新の基盤をつくろう」「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」などそのまま“のって”はいかがか。
18年3月の自動運転の公道走行実験は記憶に新しい。社会実装実験は16年度に111件にのぼる。過去からの成長とともに、未来へのコミットが求められる新しい30年が始まった。SDGsに“のって”インジケーターは振り切れる。
(2018/7/4 05:00)