[ オピニオン ]
(2018/7/3 05:00)
関東地方は連日30度Cを超える真夏の暑さが続いている。気象庁は6月29日に関東甲信の梅雨が明けたと発表した。平年に比べ22日、2017年より7日早く、6月中の梅雨明けは1951年に統計開始以来、初めてだそうだ。
都会で生活していると、じめじめとした梅雨が短いのはありがたい。その一方で6月30日に九州北部から山口県や岐阜県では集中豪雨に見舞われた。土砂崩れによって道路交通が妨げられている。
こうした異常気象はどうやら地球温暖化による気候変動なのかもしれない。環境省や文部科学省などがまとめた「日本の気候変動とその影響」によると、日本の年平均気温は変動を繰り返しながら上昇し、長期的には100年あたり1・19度Cの割合で上昇している。
また、日降水量が100ミリメートル以上の大雨の日数が増加し、アメダスの観測による1時間降水量50ミリメートル以上の短時間強雨の発生回数も増加している。まさにその通りの状況となっている。
気候変動は、農林漁業はもとより、豪雨による交通の遮断や屋外作業の困難さなど産業全般に影響を及ぼすことが懸念される。企業は温室効果ガス排出抑制だけでなく、異常気象への適応も視野に入れないとならないようだ。
(2018/7/3 05:00)