[ 機械 ]
(2018/8/2 12:30)
【ベルリン=時事】ドイツ政府は1日の閣議で、中国企業による独精密機械メーカー「ライフェルト・メタル・スピニング」(本社アーレン)の買収を「安全保障上の理由」により拒否した。DPA通信などが報じた。
同社の製品は、航空機や宇宙船などに使われているほか、原発にも転用可能。報道によると、中国の民営企業で、金属や原発設備を手がける「煙台市台海集団」が、フランス企業と共に買収に乗り出していた。
ドイツは昨年、中国による独企業買収の拡大を警戒し、規制を強化。欧州連合(EU)域外の投資家によるインフラ企業などの買収を、政府が拒否できるようにした。
ドイツ政府は7月27日にも、オーストラリアの投資会社が売却を求めている独送電会社「50ヘルツ」の株式が中国企業の手に渡るのを阻止するため、政府系金融機関に株式取得を指示していた。
(2018/8/2 12:30)