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[ エレクトロニクス ]
(2018/8/3 15:00)
シャープは家電の国内生産を縮小する。12月に栃木事業所(栃木県矢板市)が担う液晶テレビの組み立て生産から撤退。また、2019年9月をめどに八尾事業所(大阪府八尾市)の冷蔵庫生産をタイに移管し、白物家電は国内生産を終える。同社は00年代から生産の海外移管を進めてきた一方、国内工場への投資を抑制してきた。この結果、生産性を高められないまま建屋が老朽化し、生産規模が小さいため技能伝承も難しくなっていた。
シャープは今後、国内生産を中小型液晶パネルやカメラ部品といった、スマートフォンに使われる電子部品などに絞る。
1968年に操業を始めた栃木事業所は倉庫機能を残し、テレビ生産は亀山事業所(三重県亀山市)に集約。八尾事業所は61年に冷蔵庫の生産を開始した。業務用照明の生産を続けつつ、家電の企画開発や営業の拠点として存続する。
シャープは16年8月に、電子機器製造受託サービス(EMS)世界最大手である台湾・鴻海精密工業の子会社となった。成長市場が新興国といった海外に移る中、白物家電の生産は海外に移管する。
(2018/8/3 15:00)