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[ 環境・エネルギー ]
(2018/8/5 12:30)
中国は米国から輸入する液化天然ガス(LNG)に25%の関税を課す可能性があることを明らかにした。米国のLNG業界にとって大きな打撃となる恐れがある。
今回の貿易戦争でLNGが関税の対象に浮上したのは初めて。トランプ政権が示した追加関税計画に対する報復として、中国は米国からの輸入品600億ドル(約6兆6700億円)相当に関税を賦課する計画を発表。その対象リストにLNGが含まれた。中国が石炭の利用削減を進める中、米国のLNG業界は中国国内のシェアを巡ってロシアやオーストラリア、カタールと争っており、今回の関税の動きは新たな圧力となる。
シェニエール・エナジーやテルリアンといった米LNG企業は輸出の拡大に取り組んでおり、LNG積み出しターミナル増設を正当化しようと、中国の公益企業などに働き掛けている。中国による関税計画の報道を受け、シェニエールとテルリアンの株価は下落した。
ポテン・アンド・パートナーズでビジネスインテリジェンス責任者を務めるジェーソン・フィール氏は、「長期の供給を求める中国の買い手は少なくとも当面は、米国との契約締結に消極的にならざるを得ないだろう」と述べた。(ブルームバーグ)
(2018/8/5 12:30)