[ 政治・経済 ]
(2018/8/22 14:00)
【北京=時事】マレーシアのマハティール首相は21日、マレー半島を横断する「東海岸鉄道」など、中国と共同で進めていた大型公共事業を最終的に中止する方針を明らかにした。訪問先の北京で、帰国前にマレーシアメディアなどに語った。
マハティール氏は「事業は続行しない。目下の最優先は債務削減だ」と強調。20日に会談した習近平国家主席と李克強首相にこうした意向を伝え、「彼らは同意した」と述べた。
同鉄道は、習指導部が推し進めるシルクロード経済圏構想「一帯一路」の重要事業の位置付けとなっており、マレーシアの中止決定は中国政府にとって打撃となる。
5月の総選挙で政権交代を果たし、首相に返り咲いたマハティール氏は、選挙中からナジブ前政権が中国政府系企業と契約した同事業を批判してきた。マハティール氏は21日、違約金が生じれば支払う考えを示した。
(2018/8/22 14:00)