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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/9/4 05:00)
【クアラルンプール=時事】マレーシアのアズミン経済相は3日、同国の首都クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画について「両国政府が延期することで合意した」と明らかにした。マレーシアが巨額の政府債務を抱えていることに配慮し、延期に伴う補償金も発生しないという。両国のメディアが伝えた。
マレーシアでは5月の政権交代後に巨額の政府債務が発覚し、マハティール首相が同月末に高速鉄道計画の中止を表明していた。しかし、シンガポール側に支払う多額の違約金が問題となったため、債務削減が進むまで、最終的な結論を先送りしたとみられる。2020年5月までの計画延期で合意したもようだと伝えられている。
計画は、東京―名古屋間とほぼ同じ約350キロメートルを90分で結ぶもので、18年中に着工し、26年末までの開業を目指していた。鉄道の車両受注では、日本や中国などの企業が関心を示している。建設費は1100億リンギ(約3兆円)。
(2018/9/4 05:00)