[ 医療・健康・食品 ]

【電子版】カカオ、5300年前から飲食に 南米エクアドルで発見

(2018/11/3 14:00)

  • カカオ豆(14年10月、コロンビア・ボヤカ=ブルームバーグ)

最古の証拠、土器からDNA

 カカオが約5300年前に飲食に使われていた証拠を南米エクアドルの遺跡で発見したと、カナダ・カルガリー大などの国際研究チームが発表した。これまでは中米やメキシコで約3900年前に使われたのが最古の証拠とされていた。

 この遺跡は広場や墓のある小さな村落で、土器や石器からカカオのDNAやでんぷん粒子、特有の成分「テオブロミン」を検出した。論文は英科学誌ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション電子版に掲載された。

  • 5300年前はジュースや酒に使われていたほか、果肉を食べていたという(14年6月、ベリーズ・トレド=ブルームバーグ)

 カカオやその近縁種はもともと、南米大陸北西部のアマゾン川上流域付近に分布し、さまざまな種に分かれたことが近年のDNA解析で明らかになっていた。人類によるカカオの利用と栽培はこの地域で始まり、その後中米などで栽培が盛んになってオルメカ文明やマヤ文明で経済的、宗教的に重要な役割を果たすようになったと考えられる。

 カカオの実はラグビーボール形で、中に果肉と多数の種子が詰まっている。現代では主に種子のカカオ豆をチョコレートやココアに加工するが、当時はジュースや酒、薬として使うほか、果肉を食べていた。(時事)

(2018/11/3 14:00)

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