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(2018/11/4 05:00)
【那覇】那覇市で開かれている「第56回技能五輪全国大会」は3日、沖縄県内各地の競技会場で若年技能者による熱い戦いが繰り広げられた。
「自動車工」はガソリンエンジンや電気装置の故障診断、車両やユニットの点検、整備といった四つの課題を各選手が異なる順番でローテーションする。出だしから緊張でつまずいた選手がいる一方、前回金メダルの日産自動車の内尾咲斗選手ら経験者はおおむね順調に課題をこなしていた。
工場の自動生産設備を製作する「メカトロニクス」。2日間で「ステーション」と呼ぶ設備の製作、トラブルシューティング、メンテナンスの3課題で競う。1日目は支給された部品と図面を基に、標準時間5時間でステーションの構築に臨んだ。2人1組の素早い動きによる連係プレーが勝負の行方を左右する。
「機械製図」はCADを使い、工業製品の設計図面の作図能力を競う。課題は競技開始直前まで非公表のため、臨機応変な対応力が試される。大会の中村瑞穂主査は「CADの操作に加え、図面に応じた設計のやり方がカギになる」と述べた。
「木型」では2日間に渡り、計10時間半の競技時間で鋳造部品の型を作り上げる。選手はノコギリやノミ、カンナなどの工具を駆使し、許容寸法プラスマイナス1ミリメートルの範囲内に仕上げていく。1日目はあいにくの雨となり、湿気による木材の変化への対応力も試された。
技能五輪は4日まで競技を実施する。
(2018/11/4 05:00)