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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/11/13 18:00)
米国の2つのパイロット組合は、ボーイング製旅客機「737MAX」の安全機能の潜在的リスクはマニュアルや訓練で十分に説明されていなかったと指摘した。このリスクはインドネシアで起きた同機の墜落事故との関連性が取り沙汰されている。
ボーイングと連邦航空局(FAA)は先週、操縦士が制御を失う事態に備えて特別な防護を提供するよう設計されたシステムについて、航空機乗務員に通知する指示を出した。これをきっかけに、操縦士や労働組合、訓練部門は、MAXの関連文書のどこにも同システムの説明が含まれていなかったことに気づいたと、労組指導者は話した。
サウスウエスト航空パイロット組合のジョン・ウィ-クス委員長は「通知されていなかったことは好ましくない」と述べ、「会社と操縦士に通知されているべきだった。これだけなのかという疑問も出てくる。これ以上のサプライズがないことを期待する」とコメント。アメリカン航空で旅客機パイロット協会(APA)の広報を担当する737型機の機長のデニス・テージャー氏は、APAの組合員も懸念していると述べ、「これはお役所仕事のようなものではなく、自分の飛行機に関することだ。われわれは常に、新しい航空機について知識を得ることに意欲的かつ積極的になる」と語った。
サウスウエスト航空とアメリカン航空の操縦士組合リーダーの不満が著しいのは、両社による737の保有と737MAXの購入の規模が大きいためだ。サウスウエスト航空は737MAXの運航で最大手で、引き渡し待ちの注文は257機。世界最大の航空会社アメリカン航空の発注数は85機。(ブルームバーグ)
(2018/11/13 18:00)