[ 政治・経済 ]
(2018/12/24 10:00)
米行政管理予算局(OMB)のマルバニー長官は23日、一部政府機関の閉鎖が年明けまで続く可能性があると述べた。同氏は大統領首席補佐官代行に指名されている。共和、民主両党はトランプ大統領が要求するメキシコとの国境の壁建設費用を巡り依然として手詰まりの状態が続いており、暫定予算の不成立に伴い、一部の政府機関が22日から閉鎖されている。
上院と下院で次の暫定予算案の採決が行われる可能性があるのは27日。議会の指導者らは首都ワシントンを離れており、トランプ大統領はクリスマスをホワイトハウスで過ごす予定。
マルバニー長官は「FOXニュース・サンデー」に出演し、閉鎖が28日以降も続き年明けの新議会まで持ち越しとなる可能性が高い」と語った。トランプ大統領は当初、壁建設費用として50億ドル(約5550億円)を要求したが、マルバニー氏によると、共和党は民主党からの対案を待っている。民主党は先に約13億ドルの国境警備予算を提案していたが、マルバニー氏は対案は16億ドル以上と指摘した。
米下院民主党のトップ、ナンシー・ペロシ議員は22日、民主党が下院の過半数を握る1月初めまで閉鎖は解決されない可能性があるとの見通しを示した。ペンス副大統領は22日午後、議会に戻り シューマー民主党上院院内総務に提案を行ったが、シューマー氏のスポークスマンは双方が合意するには程遠いと話した。
閉鎖によって15の連邦省庁のうち9省庁が影響を受けている。(ブルームバーグ)
(2018/12/24 10:00)