[ オピニオン ]
(2019/1/11 05:00)
年始めにアメリカンフットボールの日本選手権「ライスボウル」が開かれ、社会人王者である富士通が学生王者の関西学院大学を下し、3年連続4度目の優勝を果たした。
アメフトは攻撃側が敵陣地にボールを運ぶことで、得点を競うゲームだ。ボールを持った選手が敵のエンドゾーンに入り6点が得られる「タッチダウン」は、ゲームの大きな見せ場となる。
話題は変わり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星「リュウグウ」へのタッチダウン(着陸)が目前に迫る。小惑星の試料を採取し分析することで、太陽系の成り立ちを調べることが目的だ。
初代の小惑星探査機「はやぶさ」に比べ、運用面で大きなトラブルはないように見える。だが「危うい場面は何度かあった」(津田雄一JAXAはやぶさ2プロジェクトマネージャ)。頭脳と体力を振り絞りチーム一丸となって慎重に準備を進める。
アメフトでは、ボールを運ぶ選手が走る道を確保するため、敵のタックルなどを味方が体を張って止める。宇宙というフィールドで、はやぶさ2は今後も多くの困難に直面するだろう。チーム力を結集し、2月中旬以降に行われるタッチダウンへの道を確保してほしい。
(2019/1/11 05:00)