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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/1/28 15:30)
【ブッリュッセル=・ロイター時事】関係者によると、独総合電機大手シーメンスと仏鉄道車両大手アルストムは25日、鉄道車両事業の統合計画に対する欧州連合(EU)の競争当局の懸念を和らげるため、さらなる譲歩の動きを示した。ただ、EUによる事業統合の不承認を回避するための動きとしては、タイミングが遅く、効果がない可能性もある。
関係筋によると、両社は事業統合の目的が中国国有の中国中車(CRRC)とのより良い競争を後押しすることだと表明したが、欧州委員会には受け入れられなかった。両社はシーメンスの一部の高速鉄道事業に関するライセンスを供与するとともに、信号システムの一部を売却すると提案。現在では、欧州で5年としている高速鉄道技術の共有期間を10年することも受け入れるとしている。
日本、中国、韓国を除く欧州域外で、排他的ではないライセンス供与を拡大し、より多くの信号システム事業を売却するという。
欧州委のカルドソ報道官は、審査作業が続いているとしている。ある関係者は先週、EUの競争当局が両社の事業統合を承認せず、2月18日の期限を前に6日に判断を下す見込みだと語っていた。
(2019/1/28 15:30)