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[ 化学・金属・繊維 ]
(2019/3/5 12:00)
中東最大の石油化学品メーカーであるサウジ基礎産業公社(SABIC)は、オランダの同業OCIのメタノール資産を買収する可能性を探っている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、実現すれば世界有数のメタノール生産大手としての地位を固めることになる。
同関係者によれば、SABICはOCIの資産を最大40億ドル(約4470億円)と評価して初期段階のアプローチを行っている。OCIはオランダ国内のほか、米テキサス州などにプラントを保有している。関係者は情報が非公開であることを理由に匿名を条件に語った。サウジ国営会社であるSABICとOCIの予備的な協議は合意に達しない可能性もあるという。
OCIは4日、自社のメタノール資産に対して外部から関心を寄せられたと発表したが、相手の社名は明らかにせず、それに対する決定も下していないとコメント。それ以上の情報は発表していない。SABICの担当者はコメントを控えた。
OCIの株価は同日のアムステルダム市場で一時、前週末比18%上昇し、日中ベースで2013年以来の大幅高となった。(ブルームバーグ)
(2019/3/5 12:00)