【電子版】米3M、世界で2000人削減 19年利益予想引き下げ

• 

  3Mの本社（16年3月、ミネソタ州セントポール＝ブルームバーグ）

【ロイター時事】米化学大手3Mは25日、世界で2000人の削減を行うことを明らかにした。1－3月期利益が市場予想を下回ったほか、主要市場での業績悪化を受けて2019年の利益予想を引き下げた。

　付箋「ポストイット」などのメーカーである3Mの業績は、経済の先行きを示すとみなされており、アジアや欧州を含めた同社の大市場の冷え込みが示唆された形だ。

　売上高はアジア太平洋地域で7.4％減、欧州・中東・アフリカで9．4％減。米国も0.1％増にとどまった。19年の1株当たり利益見通しについても、従来の10.45－10.90ドルから9.25－9.75ドルに引き下げた。

　ロマン最高経営責任者（CEO）は声明で、「主要な最終消費市場で鈍化に直面し続け、成長とマージンの両方に影響が出た」と指摘した。