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[ 科学技術・大学 ]
(2019/5/5 05:00)
中性子星とブラックホールの合体により生じた重力波を初めて観測した可能性があると、米国とイタリアにある観測装置を運用する二つの国際チームが3日までに合同で発表した。地球から12億光年程度離れた所から到来したとみられるという。
この重力波は4月26日(世界時)に米国内2カ所にある観測装置「LIGO」とイタリアにある同「Virgo」で観測された。中性子星は巨星が寿命を迎えて爆発した後にでき、非常に密度が高いと考えられている。
LIGOでは2015年9月にブラックホール同士の合体による重力波を初めて観測し、チームを率いた研究者らが17年のノーベル物理学賞を受賞。17年8月にはLIGOとVirgoで中性子星同士の合体による重力波を初めて観測した。
二つの装置では性能を引き上げながら断続的に観測しており、これまでに観測したブラックホール同士の合体による重力波は13回に上る。中性子星同士の合体で生じた可能性がある重力波は今年4月25日にも観測された。(時事)
(2019/5/5 05:00)