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[ 環境・エネルギー ]
(2019/5/11 05:00)
【ロンドン=時事】化石燃料から風力や太陽光などの再生可能エネルギーへの移行を進める英国で、5月1日からの1週間、石炭火力による発電がゼロになった。英国で最初の石炭火力発電所が設立された1882年以降で初めて。英送電会社ナショナル・グリッドが発表した。
石炭火力は地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を大量に排出するため、欧州では廃止の動きが広がっている。世界に先駆けて産業革命が起こり、豊富な石炭に支えられる形で19世紀に「世界の工場」と呼ばれた英国では「歴史的な瞬間」(ガーディアン紙)となった。
メイ首相はツイッターで「英国が石炭を使わない記録的な1週間を過ごしたことを誇りに思う。次の世代により良い地球を残すため、環境にやさしいエネルギーに投資する」と述べた。
英メディアによると、英国内の石炭火力発電所は現在、需給が逼迫(ひっぱく)した場合などを中心に稼働しているが、ナショナル・グリッドは2025年までに石炭への依存をゼロとすることを目指している。
I am proud that Britain has gone a record week without using coal to generate power. Our investment in greener forms of energy is reducing emissions and ensuring we leave our planet in a better state for the next generation. pic.twitter.com/iIomuNz4zy
— Theresa May (@theresa_may) 2019年5月8日
(2019/5/11 05:00)