【電子版】中国新車販売、4月14％減 10カ月連続マイナス

• 

  中国・上海の自動車販売店（19年3月、ブルームバーグ）

【北京＝時事】中国自動車工業協会が13日発表した4月の新車販売台数は、前年同月比14.6％減の198万台だった。景気減速に加え、米中貿易摩擦の長期化で消費者の購入意欲が低下していることが響き、10カ月連続で前年実績を下回った。減少幅も前月（5.2％）から拡大し、2カ月ぶりに2桁の落ち込みとなった。

　中国では4月1日から大型減税が実施されたのに合わせ、新車価格引き下げの動きが相次いだが、販売を下支えするには不十分だった。5月に米中摩擦が激化しており、需要がさらに冷え込む恐れもある。同協会は「消費者の様子見姿勢が強まっている」と指摘した。

　電気自動車やプラグインハイブリッド車など「新エネルギー車」の販売台数は18.1％増の9万7000台。伸びを維持したものの、増加幅は前月（85.4％）から縮小した。

　1－4月の新車販売台数は前年同期比12.1％減の835万台だった。