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[ エレクトロニクス ]
(2019/5/23 05:00)
【シリコンバレー=時事】米カリフォルニア州サンノゼの連邦地裁は21日、スマートフォンに使用される通信用半導体をめぐり、米クアルコムが優越的地位を利用して競争を阻害しているとの判断を示した。クアルコムは「強く異議を唱える」と控訴する意向を示したが、端末メーカーから徴収する特許使用料を中核とする同社のビジネスモデルが見直しを迫られる可能性がある。
米連邦取引委員会(FTC)が2017年1月にクアルコムを独禁法違反で提訴していた。担当判事は、クアルコムが競合他社を排除するような取引で不当に高額な特許使用料を請求していると問題視。端末メーカーと契約条件を再交渉し、7年間は順守状況を報告することを命じた。
クアルコムの特許使用料をめぐっては、米アップルも不当性を裁判で争っていたが、4月に全面和解。新たな契約条件で合意し、クアルコム製半導体の調達を再開した。
(2019/5/23 05:00)