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[ エレクトロニクス ]
(2019/6/12 05:00)
【上海=時事】「何もなければ10-12月期に世界一になるはずだったが、時間がかかりそうだ」。中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)で消費者ビジネスを統括する邵洋・首席戦略官は11日、米中対立の影響を受けるスマートフォンなど携帯端末事業の不振をこう嘆いた。上海で同日開幕した家電見本市「CESアジア」での発言。
CESの主催者、全米民生技術協会のシャピロ会長は「貿易戦争はどの国にとっても損だ。巨像が暴れると大地が踏み荒らされ、皆が敗者になるということわざもある」と懸念。参加した中国企業からは、「このままだと米国市場を諦めざるを得ない」(撮影機材メーカー)、「心配だが、指導者が決めたことなのでどうしようもない」(半導体設計会社)との声が聞かれた。
貿易摩擦をきっかけにした米中の対立は、最先端技術の覇権争いに発展。米政府の禁輸措置で標的となったファーウェイは半導体など主要部品を調達できなくなり、業績への影響が懸念されている。会場では、「ファーウェイを守ろう!」と標語を掲げ、同社向け専用商品を無料配布する企業も見られた。
(2019/6/12 05:00)