【電子版】米バイオ医薬のアッヴィ、アラガンを買収 6.7兆円で

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  「ボトックス注射」で世界的に有名なアラガンのしわ取り薬「ボトックス」（14年11月、ロンドン＝ブルームバーグ）

【ニューヨーク＝時事】米バイオ医薬品大手アッヴィは25日、アイルランドの製薬大手アラガンを約630億ドル（約6兆7500億円）で買収すると発表した。製品ラインアップの多様化を図るとともに、新たな収益源となる新薬の開発に取り組む。

　買収は株式と現金の組み合わせで実施。アラガンの株主は1株当たりアッヴィ株0.8660株と現金120.30ドルを受け取る。これは24日のアラガン株の終値に45％上乗せした水準。アッヴィのゴンザレス最高経営責任者（CEO）は留任し、アラガンのサンダースCEOら2人はアッヴィの取締役に就任する。

　アッヴィでは、関節リウマチ治療薬「ヒュミラ」が昨年の売上高の約6割を占める主力製品。しかし、特許切れで安価な後発薬が登場し、ヒュミラへの依存度を減らすことが経営課題となっていた。一方、アラガンはしわ取り注射剤「ボトックス」など美容医療分野で強みを持つ。