産業春秋／ネット検索の主役は大谷さん

２０２４年のグーグル検索の主役は大谷さんだった。急上昇ランキング１位は「ドジャース」、人物１位は結婚相手の「田中真美子」さんで、２冠を達成した。「○○とは」では「亜脱臼とは」が３位に入った。米メジャーリーグのワールドシリーズ第２戦で負った。

世相を表す流行語大賞や「今年の漢字」には、ピンとこなかったという向きが多いようだ。「ふてほど」は何のことだか分からなかったし、「金」は５回目でまたかという感じ。

もっとも、ドラマの検索では「不適切にもほどがある」が１位だった。そのまま略さず流行語大賞にすれば、共感が得られたのでは。適切に言葉を伝えるのは、なかなか難しい。

その点、最優秀選手賞（ＭＶＰ）に輝いた大谷翔平選手の活躍がネットを賑わせたのには納得がいく。言葉を発しなくても、一挙手一投足が強烈なメッセージになる。２４年は投げなかったが。

急上昇ランキング９位に「アメリカ大統領選挙」が入った。選挙戦の行方は日本にも大きな影響を与えるだけに、ネット検索でも注目を集めたようだ。さて２５年。言動が予測不能なトランプ氏からどのようなキーワードが飛び出し、検索されるのか、今から気がかりだ。