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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/6/27 06:00)
米連邦航空局(FAA)は26日、墜落事故を受けて運航停止中のボーイング737MAXの検証プロセス中に、ボーイングが対処しなくてはならない新たな潜在的リスクが見つかったことを明らかにした。FAAは電子メールで送付した発表資料で、「FAAは最近、ボーイングが軽減しなければならない潜在的リスクを見つけた」と表明。ただ具体的な説明はなかった。
事情に詳しい関係者2人によれば、FAAは737MAXに搭載されているフライトコンピューターのデータ処理が原因で機体が急降下する可能性があり、シミュレーター訓練でパイロットが機体を水平に戻そうとしたが難しかった。
また同関係者によると、この問題は2件の墜落事故に関連する失速防止装置「MCAS」とは無関係だが、事故発生時と同様の突然の急降下を引き起こす可能性がある。この関係者は公の場でコメントする立場にないとして匿名で語った。
ボーイングの広報担当、ゴードン・ジョンドロー氏は、同社はFAAの調査結果に同意するとし、8カ月前から続けているソフトウエアの設計変更に加えて、この問題にも対処していると述べた。それにより、突然の尾翼水平安定板(スタビライザー)の動きに対応しやすくなり、「パイロットの負担は減るだろう」と説明。「当社の最優先課題は航空機の安全性だ」とした上で、「安全なMAXの運航再開に向けFAAに協力している」と語った。(ブルームバーグ)
(2019/6/27 06:00)