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[ 商社・流通・サービス ]
(2019/7/9 05:00)
オンライン小売り最大手、米アマゾン・ドット・コムではミネソタ州の倉庫で働く従業員が夏の大規模セール期間中のストライキを計画している。同社は昨年、最低時給を15ドル(約1630円)に引き上げると約束したものの、労働条件を巡る従業員の不満は根強く続いていることが示唆された。
ミネソタ州シャコピーの配送センターでは、プライム会員向けセール「プライムデー」の初日である15日に、従業員が6時間のストを実施する予定。アマゾンが既存会員の維持などを狙いプライムデーを始めたのは5年前。テレビや玩具、衣料などさまざまな商品が大幅に値引きされる。
ストを準備するシャコピーの従業員、ウィリアム・ストルツ氏はアマゾンが消費者に対して、「『キンドル』が注文した翌日に届けられる。素晴らしいではないか」とアピールするだろうと語る。「われわれはこの機会を利用し、その実現にどれだけの代償を払っているのかを話し、われわれを守り、安全で信頼できる仕事を与えるようアマゾンに圧力をかけたい」と述べた。
アマゾンの広報担当は計画されているストについてコメントを控えた。
世界一の富豪であるジェフ・ベゾス氏が率いるアマゾンは、所得不均衡の象徴になっている。同社は倉庫建設に伴い税控除の恩恵を受けている一方で、従業員に払う報酬はあまりに少なく、食品や医療といった最低限のニーズにさえ政府の支援制度を利用せざるを得ない職員もいるとして、批判を受けている。(ブルームバーグ)
(2019/7/9 05:00)