【電子版】米SEC、フェイスブック「リブラ」の規制検討 ETFに類似

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  米SECの本部ビル（18年12月、ワシントンD.C.＝ブルームバーグ）

【ニューヨーク＝時事】米ダウ・ジョーンズ通信が13日報じたところによると、米証券取引委員会（SEC）は、交流サイト最大手の米フェイスブック（FB）が2020年前半の発行を計画する暗号資産（仮想通貨）の一種「リブラ(Libra)」について、規制対象とするか検討している。

　FBは送金や決済手段としての普及を目指すリブラを、価値の急変動を抑制するため、銀行預金や国債など実物資産の裏付けを持たせる形で発行する計画。SECは、規制対象である上場投資信託（ETF）に似た仕組みだとして、FBに詳細な情報の提供を求めているもようだ。

　20億人以上の利用者を抱えるFBの計画は、デジタル時代の「世界通貨」を生み出す可能性がある。米連邦準備制度理事会（FRB）も金融安定やマネーロンダリング（資金洗浄）対策などの観点から懸念を示している。16、17両日には、米議会でリブラをめぐる公聴会が開かれ、問題点などについて議論される見通し。