[ ICT ]
(2019/7/17 05:00)
フェイスブックは16日、上院銀行委員会の公聴会でデジタル通貨「リブラ」発行計画について共和・民主両党の議員から厳しい追及を受けた。リブラへの懐疑的な見方はワシントンで広がっており、計画実現に向けてフェイスブックが直面する課題の大きさを浮き彫りにした。
公聴会では、火遊びで家を火事にしてしまう幼児にフェイスブックを例えた発言が出たほか、個人のプライバシーを繰り返し侵害したことへの批判が挙がった。劣悪な議論を促し、米国社会の分断を深刻にしたとの苦言も聞かれた。多くは、同社が消費者の財務情報をしっかり管理できるとは信じがたいとの見方を示した。
上院銀行委の民主党筆頭理事であるシェロッド・ブラウン議員(オハイオ州)は、「消費者が苦労して稼いだお金を託すほどフェイスブックを信用すると、あなたは本当に思っているのか」とフェイスブック幹部に問いかけ、「だとすればそれは妄想のようなものだ」と述べた。
(2019/7/17 05:00)