[ ICT ]
(2019/7/23 09:30)
【ワシントン=時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は22日、内部文書などを基に、中国通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)が少なくとも8年間秘密裏に北朝鮮の携帯電話網整備や維持に協力していたことが分かったと報じた。ファーウェイは部品の一部に米国の技術を利用しており、米政府の輸出規制の指針に違反していた疑いが生じている。
ファーウェイをめぐっては、米商務省が5月、輸出禁止措置の対象リストに追加したが、トランプ大統領は6月末の米中首脳会談で制裁緩和に言及している。北朝鮮との取引が確認されれば、緩和に反対する米議会の反発がさらに強まりそうだ。
トランプ氏は22日、ホワイトハウスで記者団から報道について問われ、「解明する必要がある」と述べた。
ポスト紙によると、ファーウェイは、別の中国企業を仲介者として、2008年に設立された北朝鮮の携帯電話会社「高麗リンク」の立ち上げに必要な基地局やアンテナなどを供給した。ファーウェイは、米国や国連の対北朝鮮制裁が厳格化された16年に北朝鮮から退去したという。ファーウェイは北朝鮮でビジネス活動は行っていないと主張している。
(2019/7/23 09:30)