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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/8/4 05:00)
【ニューヨーク=時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は2日、フランス自動車大手ルノーが、日産自動車への出資比率の見直しをめぐり同社と協議していると報じた。出資比率の引き下げなど日産の求めに応じる見返りに、6月に破談となった欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との経営統合への支持を取り付け、交渉を再開する狙いがあるという。
同紙が日産幹部らの電子メールの内容などを基に報じたところでは、FCAとの統合案が白紙となった直後、日産とルノーの首脳や弁護士らごく少数のメンバーで出資比率をめぐる協議が始まった。事業規模で勝る日産はこれまでルノーからの出資比率を現行の43.4%から下げるよう求めてきたが、実現していない。
ルノーとFCAの統合案について日産は、三菱自動車を加えた企業連合の中で自社の影響力が弱まることを懸念し、支持しなかったとされる。これを受けて、ルノー筆頭株主の仏政府が賛否を問う採決の延期を求めたため、しびれを切らしたFCAが提案を取り下げた。
(2019/8/4 05:00)