[ 科学技術・大学 ]

【電子版】フランス人発明家、“空飛ぶボード”でドーバー海峡横断飛行

(2019/8/5 05:00)

  • 仏北部サンガットを離陸し、ドーバー海峡へ向かう発明家フランキー・サパタ氏(4日、AFP時事)

【パリ=時事】複数の小型ジェットエンジンを搭載し空に浮く「フライボード・エア」を製作したフランス人発明家フランキー・サパタ氏(40)が4日、空を飛んで英仏間のドーバー海峡横断に成功した。AFP通信が報じた。

 円盤状のフライボード・エアに一人で立って飛行する様子は「空飛ぶセグウェイ(立ち乗り式電動二輪車)」の異名で知られる。サパタ氏は7月25日にも海峡の横断を試みたが、海に落ちて失敗していた。

 AFPによると、サパタ氏は、仏北部サンガットを離陸し、幅約35キロメートルのドーバー海峡を22分で横断した。ヘルメットに装着された計測器によれば、時速160-170キロメートルの速度で海峡を渡った。

  • 空に浮く「フライボード・エア」に乗り、フランス北部サンガットを離陸したフランス人発明家フランキー・サパタ氏(4日、EPA時事)

 背中に燃料を背負い、海面上空15-20メートルを飛行した。飛行継続時間は約10分が限界のため、海上の船に一度着陸して「給油」しなければならなかった。

 サパタ氏は横断成功後、記者団に対し「全てうまくいった! 足をやけどしたが、痛さのことは考えず楽しむようにした」と語った。また、次は「空飛ぶ車」を完成させるつもりだと述べた。

 サパタ氏は7月14日の仏革命記念日のパレードでも、マクロン大統領らが見守る中、フライボード・エアで上空数十メートルを飛行。「空飛ぶ男」として一躍注目を集めた。

(2019/8/5 05:00)

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