[ ICT ]
(2019/8/13 05:00)
【サンパウロ=時事】ブラジルのサンパウロ州は9日、中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)が同州内に工場を建設することを明らかにした。ファーウェイ側は2020年からの3年間で8億ドルを投資するという。同社は既にソロカバ市に工場を有しており、2000人を直接雇用している。
新工場の場所は今後決定される。生産される製品はブラジルおよび南米地域に出荷されるという。ファーウェイはさらに、州の技術研究施設への投資や公立学校のデジタル化への協力などを決めた。
ブラジルでは20年3月に第5世代通信(5G)周波数の割り当ての入札が実施される予定。中国を訪問中のドリア知事は「ファーウェイは条件が整っている。21年3月には市場で使えるようになるだろう」と述べ、同社の5G事業参入に期待を示した。
トランプ米大統領は中国のスパイ活動に利用される恐れがあるとして、ブラジルを含む友好国にファーウェイ製品の締め出しを求めているが、ブラジル側は「われわれは誰かを規制する気は全くない。自由競争だ」(モウラン副大統領)と主張。5Gの通信機器供給業者から排除しない方針を示していた。
(2019/8/13 05:00)