[ 政治・経済 ]
(2019/8/22 01:00)
現地時間の21日にロシア・カザンで開かれた「ワールドスキルズインターナショナル(WSI)」総会で、フランス・リヨンが2023年(第47回)「技能五輪国際大会」の開催地に決定した。開催地に立候補していた愛知県は敗退、1970年の東京、85年の大阪、2007年の静岡大会以来4回目の日本開催はならなかった。
技能五輪国際大会は2年に1度奇数年に開催され、世界の若手技能者がモノづくりやITなどの技を競う技能のオリンピック。23年大会には愛知県とフランス・リヨンが立候補。WSI総会での選挙でリヨンが勝利した。
フランス第2の都市で世界遺産の町でもあるリヨンは古くから栄えた織物産業のほか、機械や電気・電子産業などデジタル産業の集積地。技能五輪大会は1995年にも開催している。近年では海外企業の進出も盛んで、技能五輪開催をバネに国際化を加速させる狙いがある。
一方、トヨタ自動車やデンソーなど自動車産業を中心としたモノづくり産業のメッカである愛知県は、技能五輪を20年の東京五輪・パラリンピックと25年大阪・関西万博の中間イベントとして位置づけ、この8月末に中部国際空港「セントレア」直結の愛知県国際展示場「愛知スカイ・エキスポ」をオープンさせるなど招致運動を加速させてきた。
第45回大会は今月22日から27日までロシア・カザンで開かれ、次回21年の第46回大会は中国(上海)で開催予定。愛知敗退の理由の一つとして、2大会連続でのアジア開催を避けたいという関係者の思惑があるとみられる。
(2019/8/22 01:00)
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