[ ICT ]
(2019/8/22 05:00)
【ロイター時事】主要なウェブブラウザーを提供している米IT大手のグーグル、アップル、米非営利法人モジラは21日、これらブラウザーを用いたカザフスタン政府のインターネット監視システムの作動を阻止する措置を講じたと発表した。
グーグルとモジラはそれぞれ、個人のアカウント情報やパスワードを含む、ブラウザー上で入力されたあらゆる情報をカザフ当局が閲覧することを可能にする政府の暗号化証明書を、ブラウザーの「グーグル・クローム」や「モジラ・ファイアフォックス」がブロックすると説明。アップルも声明で、同社のブラウザー「サファリ」の利用者を保護するため、同様の措置を取ると述べた。
カザフ当局からこの件に関するコメントは直ちには得られなかった。
カザフ当局は今月、ネット監視システムの実行を停止したと表明。これまでは「試行」だったと釈明した。
同国の安全保障当局者はネット監視について、「ハッカー攻撃、オンライン詐欺、その他のサイバー脅威」からカザフのネット利用者を守ることが目的だとしている。
(2019/8/22 05:00)