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[ 科学技術・大学 ]
(2019/8/25 17:00)
【ニューヨーク=時事】国際宇宙ステーション(ISS)滞在中の米女性宇宙飛行士が、同性婚相手の銀行口座にオンラインで不正にアクセスした疑いで米航空宇宙局(NASA)が調査に乗り出している。24日付の米紙ニューヨーク・タイムズが伝えた。NASAが「人類初の宇宙での犯罪告発を受けて真相解明に取り組んでいる」と報じている。
疑惑を持たれているのはアン・マクレーン飛行士。パートナーのサマー・ワーデンさんの息子の親権を求めて不仲になり、ワーデンさんが昨年、離婚を申し立てた。
マクレーン飛行士は昨年12月から半年間、宇宙に滞在していた。ISSからワーデンさんの銀行口座をのぞき見していたと訴えられている。
マクレーン飛行士は、家計管理のため以前からやっていた残高確認をしただけだと説明。口座へのアクセス禁止は聞いておらず、パスワードも変更されていなかったと反論している。
6月に宇宙から帰還したマクレーン飛行士を、ワーデンさん側は「不正なアクセスだ」と主張し連邦取引委員会(FTC)とNASAに告発した。NASAは2人から事情を聴くなどして調べを進めているという。
米クリーブランド大(オハイオ州)宇宙法研究所のスタンダール所長は「これからもどんどん人類は宇宙で過ごすようになる」と指摘。これに伴い「地球で起きることは宇宙でも起きる」と同紙に警告している。
(2019/8/25 17:00)