[ ICT ]
(2019/8/26 05:00)
米アップルはスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の「Pro(プロ)」モデルやタブレッド「iPad(アイパッド)」のアップグレード版などを含むハードウエアの新製品を今後数週間から数カ月に発表する準備を進めている。
事情に詳しい複数の関係者によると、アップルは9月のイベントでアイフォーンの新モデル3機種を発表する。同月中に発売の公算が大きく、7-9月(第4四半期)の売上高に貢献する見通しだが、真価を問われるのは重要な年末商戦となる。同社はその時期に向けて新しいハードウエアとソフトウエア、サービスを投入し、売上高の拡大を図る予定。
年内にはカメラ性能を高め、より高速なチップを備えた「iPad Pro」の新機種や、アイパッドの画面サイズを拡大したエントリーモデル、「アップルウオッチ」の新型モデルを投入するほか、ノート型PC「MacBook Pro(マックブック・プロ)」を3年ぶりに改良する。
ワイヤレスイヤホン「エアポッド」とスピーカー「ホームポッド」を含む主要なオーディオアクセサリーのアップデートも進行中だという。関係者は部外秘情報だとして匿名を条件に話した。アップルの広報担当はコメントを控えた。(ブルームバーグ)
iPhone
●アイフォーンの新機種のうちProモデル2機種は昨年発売した「XS」と「XS MAX」のそれぞれの後継機。「XR」の後継となる1機種も投入する。
●Proの主な特徴は新しいカメラシステムで、背面に超広角アングルの写真や映像を撮影できる3番目のセンサーを配置した3眼カメラ
●上位機種はビデオ撮影機能を大幅に向上させ、プロ用ビデオカメラの性能に近づけた
●もう一つの目立った新機能はワイヤレス逆充電機能。最新のエアポッドをワイヤレス充電ケースに入れてProの背面に置くと充電できる
●新機種は新しいマルチアングルの顔認証センサーを搭載。識別範囲が広がるため、端末をテーブルに置いたままでも容易にロック解除できる
●XRの後継モデルは背面カメラが2眼となり、質を落とすことなくさらにズームできるという。カラ-はグリーンが新たに加わる
●3機種はいずれもより高速なプロセッサー「A13」を搭載する。「AMX」として知られる新たなコンポーネントが組み込まれ数学的なタスク処理を担う
●3機種はいずれも5G対応ではない
iPad
●中間モデルの「iPad Air」と「iPad Mini」の新機種を今年発表したアップルは、「Pro」と学校向けの低価格モデルを一新する
●11インチと12.9インチのProは、iPhoneと同様のアップグレードとなり、カメラ性能を向上しより高速なプロセッサーを採用する
●低価格モデルの画面は10.2インチとなり、9.7インチの新モデルの販売は今後行わない可能性がある
Apple Watch
●アップルウオッチは、新しいデザインを採用し画面を拡大した昨年モデルに比べると変更は控えめとなる見通しで、重点はソフトウエア「ウオッチOS6」と新しいケースの仕上げに置かれそうだ
Mac
●アップルはマックブック・プロを刷新し、画面サイズを16インチとする計画。ベゼルを狭くするため全体的には現行の15インチモデルに近いサイズになる
●17インチモデルを2012年に生産終了したアップルは、それ以降で最大の画面を持つ新モデルでプロのユーザーのつなぎ留めを図る
(2019/8/26 05:00)