[ ICT ]
(2019/8/29 11:00)
航空業界で米アップルのノート型パソコン(PC)「MacBook Pro(マックブック・プロ)」の持ち込みを制限する動きが広がっている。オーストラリアのカンタス航空は一部モデルについて、バッテリーの発火リスクを理由にカウンターで預かる受託手荷物とすることを禁止した。
カンタスは28日、15インチ型マックブック・プロ全モデルについて、機内に持ち込み、電源を切っておかなければならないと発表した。この規制は27日午前から実施された。競合するバージン・オーストラリア・ホールディングスは26日、アップルのノート型PC全製品について受託手荷物扱いを禁じ、カンタスよりも厳しい措置を講じた。
問題のモデルは、2015年9月から17年2月にかけて販売された15インチ型マックブック・プロの一部。アップルは今年6月、「限られた数の旧型マックブック・プロ15インチモデルで、バッテリーが過熱し発火するリスクがある」として、リコールを発表していた。
シンガポール航空とタイ国際航空は既に、対象モデル全ての機内持ち込み、受託手荷物扱いのいずれも禁止している。
米連邦航空局(FAA)は8月に入り、国内主要航空会社にアップルのリコールについて注意を促したことを明らかにした。(ブルームバーグ)
(2019/8/29 11:00)