(2019/12/20 18:30)
鉄道車両や電気設備関連、トンネル建設の補助治具も新規受注
落合工機は、切断機やグラインダーなど木工機械の安全カバーや、ベルトカバーなどのプレス加工部品を主力とする。日立工機(現:工機ホールディングス)を主力取引先に高品質が評価され40年以上の納入実績を持つ。材料の調達から加工、組み立て、洗浄・塗装までをワンストップで対応し、受注から納品まで最短で2日という短納期が強みだ。
レーザーやプレス加工機、旋盤、ベンダー加工機から、半自動溶接機や臭素系洗浄装置まで多彩な生産設備を保有。1個の小物金物から数万個の量産品まで、幅広いニーズに対応できる柔軟な生産体制を持つ。
齊藤秀美社長は「他社が敬遠する特注品や少ロットの製品も引き続き積極的に受注していく」としており、ロボット関連など成長産業での新規顧客の開拓を推進していく。図面をもとにお客に最適な製作方法や精度、コストまでも考慮した提案型営業が評価され、鉄道車両や電気設備関連、トンネル建設の補助治具などでの新規受注につながった。
一方、会社の持続的な発展を支える技術・技能の継承にも積極的だ。齊藤社長は「図面のない難しい仕事でも断らず従業員に任せて、現場での経験を積ませていく」とし、現場第一主義を貫く。国家資格の受験支援や技能資格手当の支給など、社内の技能レベルの平準化やスキルアップを推進している。
一連の改革により、顧客のリピート品が大半だった受注が、特殊溶接品などの特注品の受注も増加して順調に業績を伸ばしている。齊藤社長は「今後も社是の『すべてのお客さまに、もてなしの心』を忘れず、日々研さんを重ねていきたい」と決意を新たにする。
株式会社落合工機
連載#09
所在地 福島県南相馬市原町区長野字上田157
社長 齊藤 秀美氏
設立 1972年(昭和47年)
資本金 1000万円
社員数 18人
URL http://www.minami-soma-ric.jp/member-list/PDF/pamphlet_011.pdf
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(2019/12/20 18:30)