(2020/2/21 05:00)
現物から図面を起こし、満足度の高い製品を低コスト、短納期で提供
泉エンジニアリングはゴミ処理施設の焼却炉やリサイクルプラント向けの破砕機、搬送コンベア、ダクトなどの鋼構造物の製造を手がける。製品の設計から製造、据え付け、メンテナンスまでをワンストップで対応する。 オーダーメードの受注生産が主力で、「現物から図面を起こし、満足度の高い製品を低コスト、短納期で提供する」(泉三郎社長)と強調。30年以上の実績に裏付けされた技術力とノウハウに自信を示す。
2015年からは、相双地域でのゴミ処理施設や資源リサイクル施設などの運転管理業務も受託し、関連設備の製造やメンテナンスで培ってきた経験を生かし円滑な施設運転を行っている。
同社は11年3月に発生した東日本大震災の原発事故により、福島県楢葉町の本社が警戒区域に指定され一時休業を余儀なくされた。生産の再開を願う顧客からの強い要望に応え、早くも同年7月には福島県いわき市に設けた仮設工場で生産を開始。15年には本社工場での事業を再開した。
18年4月には顧客ニーズが高まる大型部品の受注にも対応できる、いわき工場を竣工(しゅんこう)した。新工場では最新設備の導入により加工領域の拡大を図るとともに、十分な保管スペースを確保。「お客さまの設備故障などのトラブルにも迅速に対応できる体制を整えた」(同)。
製品精度の高度化などに対応した技能・技術の習得も奨励している。多能工の育成を進め、ガス溶接技能者やクレーン運転士などの資格取得を支援。社内技能のスキルアップや平準化を推進して、「成長分野での自社製品の開発につなげていく」(同)構えだ。
有限会社泉エンジニアリング
連載#13
所在地 福島県いわき市四倉町字芳ノ沢1-36(本社:福島県楢葉町)
社長 泉 三郎 氏
設立 1985年(昭和60年)
資本金 300万円
社員数 20人
Powered by 「ふくしまみらいチャレンジプロジェクト」(経済産業省委託事業)
(2020/2/21 05:00)