(2020/2/21 05:00)
Ｆ１の車両向けエンジンカバーの試作加工も請け負う
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渡辺安治社長とＦ１カーのエンジンカバー試作品
渡工テクノサイトの新本社工場が２０２０年１月に完成し、本格稼働が始まった。新たな環境でのスタートに「社員のモチベーションも高まっている」と、渡辺安治社長は目を細めている。
同社は金属精密切削加工、省力化機械の設計・製作が主力。１９７４年に渡辺社長が創業し、自動車および通信関連向けに、試作から量産までマシニング加工、フライス加工に対応している。三次元測定機やＣＡＤ／ＣＡＭ（コンピューター利用設計製造）の導入もいち早く行っており、精密加工の技術力が認められ、自動車レースＦ１の車両搭載を予定していたエンジンカバーの試作を請け負ったこともある。
ただ旧本社工場は周辺が住宅に囲まれていたこともあり、事業拡大とともに工場増築で対処してきたため、生産設備が４棟に分散して効率的な運用が難しくなっていた。新工場はスペースが約２倍になり１棟内に設備を集約したことで、「社員間のコミュニケーションもスムーズになり、生産性の向上が見込まれる」（渡辺社長）という。
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新工場にマシニングセンタ、５軸加工機など設備を集約
設計室、検査室も独立して設けたほか、社員食堂など福利厚生面にも配慮した。「今後は難形状加工の受注を拡大していく」（同）としており、人脈、ＷＥＢなどあらゆる方法を用いて新規顧客を獲得する考えだ。
一方で課題となるのは人材の確保だ。現在の２２人から３０人体制にするのを目標としており、新卒採用にも注力する。新本社工場は福島市と川俣町を結ぶ幹線道路沿いに建設しており、地域での知名度向上を進めることで、地元の若者を受け入れていく。
株式会社渡工テクノサイト
連載#14
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(2020/2/21 05:00)
