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(2020/3/22 05:00)
IoTを積極的に社業に取り入れ、少数精鋭に磨きをかける
「常に挑戦するものづくりを目指す」という思いをそのまま社名に込めたトライ金型は、1981年に相模原市で創業。85年に福島県原町市(現:南相馬市原町区)に移転し、エンジン、ブレーキ、ピラーなど自動車部品向けの金型部品加工や精密機械部品加工を手がけてきた。
県沿岸部の相双地域にはダイカスト金型に対応する企業が少なく、創立以来ダイカスト金型部品加工や複雑形状の金型加工は同社の強み。部品メーカーが集積する県内や宮城県の企業との取引が多く、取引先からの要望を受けて2018年には第2工場を新設。近隣では珍しい大型クレーン設備を導入し、大物金型加工のニーズにも対応できる体制を整えた。今月就任した高崎大輔社長を先頭に、8名の社員が急なオーダーにも即応できる少数精鋭の多能工体制で業務に当たる。
社員教育にも熱心で、高崎社長は自らも取得したマシニングセンタの技能検定1級を「若手社員にも取得してほしい」と語る。「採用は首都圏の企業との勝負」(高崎社長)となるため、休日を増やすなど働きやすい環境整備にも心を砕く。
近隣の企業でつくる南相馬ロボット産業協議会の役員も務め、ゆくゆくは「ロボット関連分野にも参入したい」(同)。市が誘致した企業とのマッチングが「経営の鍵になる」(同)とみる。顧客との守秘義務から技術力をアピールしづらいため、アルミやジュラルミンを削り、つえの先端器具やぐいのみなど目に触れやすい製品も試作。今後はIoTを積極的に社業に取り入れ、少数精鋭に磨きをかける考えだ。
有限会社トライ金型
連載#20
所在地 福島県南相馬市原町区牛来字大塚34-3
社長 高崎大輔氏
設立 1981年(昭和56年)
資本金 300万円
社員数 8人
URL https://www.fsrt.jp/robot/wp-content/uploads/2019/10/59.pdf
Powered by 「ふくしまみらいチャレンジプロジェクト」(経済産業省委託事業)
(2020/3/22 05:00)