わが社におまかせ!オーダーメードで飛躍する関西の企業【PR】

(2020/6/29 00:00)

 関西には「オーダーメード」技術・製品を競争力に掲げる企業が多数ある。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)にも、「厳しいのはいつものことや」と、ひるむことのない経営者がいる。自社の強みを前面に打ち出し、攻勢をかける。

充実の加工設備で競争力を発揮

手のひらサイズ1枚から対応

 「ほかにはない材料と設備がここにある」-。秋山シャーリング(大阪市西区、吉川成次社長、06・6583・1256)は、鉄・非鉄金属鋼板の販売と加工を手がける。あらゆる鋼種を在庫し、薄板切断や長尺曲げ加工、単品の特注製作にも対応する。「品揃えは大阪府内で群を抜く」と吉川成次社長は胸を張る。

 熱延材や冷延材、特殊鋼まで網羅する在庫販売に加えて、加工部門が競争力を高める。600トン×6メートルに対応するプレスブレーキを備え、長尺曲げ加工や深曲げ、四方曲げなど他社にできない加工が可能。ガルバリウム鋼板など薄板の曲げ加工にも対応する。

 通常は鋼材会社によって扱う鋼種や板厚が異なり、ユーザーに発注と納期管理の手間がかかるが、吉川社長は「この問題を解決できる」と言い切る。顧客に寄り添い、蓄積してきた加工技術と豊富な在庫。今後も顧客との歩みの中で成長を目指す。

機動的なモノづくりで存在感

多様なニーズに応える製品群

 アソー(大阪市生野区、浅生隆一社長、06・6755・3301)は、小型バルブや継ぎ手の設計、製造、販売を手がける。業界トップブランドの「エースボール」を擁し、小型ボールバルブの国内シェアは60-70%。豊富な製品群と、国内生産による高精度加工、さらにオーダーメード品の柔軟な受注体制が同社の存在感を際立たせる。

 「ボールバルブはオーダーメード品が40%を占める」、と浅生隆一社長。産業機械や建設機械、医療機器などユーザー分野は幅広く、ニーズも多様だ。オーダーメードの依頼は必然的に増えてきた。「カタログ品のように価格競争にならないし、受注数量でも完全国内生産の強みが生きる」と解説する。

 同社の機動的なモノづくりは国内30社の協力企業との連携で実現。ネットワークは今後も広げていくという。新たな検査装置の導入も検討中で、品質保証体制をさらに充実させて、高まるオーダーメードニーズに応える。

つながりを大事にユーザー目線の製品開発

社員の結束力も強み

 「一貫生産の専業メーカーだからこそ強みがある」、近畿刃物工業(大阪府守口市、06・6901・1221)の阿形清信社長は力を込める。同社は段ボール加工機用の刃物メーカー。仕様を見きわめ、材料の切断から熱処理、刃付けまで全工程を社内で完結させている。

 刃物はユーザーごとに形状や機能が異なり、年間に取り扱う種類は1万5000点に上る。1ロットは1―200個と少数だが、専業の強みで難なくこなす。同社では受注データを細かく整理し、需要を予測。予測から生産計画を立て、飛び込み需要に対応する体制を考案。「専業だから見えることがある」。

 ユーザー目線にたった製品開発も活発だ。位置合わせが簡単で〝ドンピシャ〟と刃先を交換できる刃物など、27種類の特許を取得してきた。「経済活動においてWebの活用が活発化してきた。しかし、ユーザーの本音を聞くためには訪問し、距離を縮めることが必要」と阿形社長。人と人のつながりを大事にしながら新しいものも取り入れ、挑戦を続ける構え。

PVDコーティングで業界をリード

PVD装置「PAIC600」

 SEAVAC(兵庫県尼崎市、清水博之社長、06・6488・1501)は物理気相成長(PVD)コーティングで業界をリードする存在。中でも「ZERO-1(ゼロワン)コーティング」は、既存のPVD被膜からさらなる高硬度や高耐熱性、潤滑性を追求、しかも優れた耐摩耗性から各種金型をはじめ、幅広い分野で活用できる。

 金型が過酷な状況下で使用されても、被膜剥離を誘発する局所的弾性変形を抑制するほか、焼き付きの原因となる冷間鍛造での摩擦熱による酸化や温間鍛造にも対応。そこには同コーティングの高密着性厚膜化が力を発揮する。

 開発力のレベルアップに加え「これまでも、これからも顧客のためになるよう、どんな状況にも応える」(清水社長)姿勢がこうした結果を生み出した。その上で、日々の変化への対応は怠らないが「日常は変えない」(同)ことが、製品・技術だけでなく同社が信頼を得る証だ。

治具設計・製作で社会に貢献するスペシャリスト

A軸加工治具

 東亜精機工業(大阪市東成区、十時理祐社長、06・6972・2431)はマシニングセンターなどに用いる機械加工用治具や検査具の専門メーカー。全てがオーダーメードで、自動車や航空機、建設機械などの部品製造の現場で広く使われている。特に、自動車のエンジンやトランスミッションなどの製造工程向けは国内のみならず、欧米の生産工場にも多く採用されている。設計・製造・組立・調整まで一貫して対応しており、各部門が積極的にコミュニケーションをとることで、技術力の向上につなげている。治具は複数の部品で構成され、それぞれの部品には1000分の1ミリメートル単位の精度が必要になる。さらに、組み上げた状態でも高い精度を出さなければならない。そんな職人技を持つ技術者が顧客に認められ、産業界やモノづくりに役立つことが社員の働く意欲にもなると考えている。会社が前進するエネルギーとして同社はモノづくりの喜びも技術とともに次世代に受け継ぎ、社会に貢献していく。

秋山シャーリング株式会社 = http://akiyama-s.jp/

アソー株式会社 = http://www.asoh.co.jp/

近畿刃物工業株式会社 = http://www.kinkihamono.co.jp/

SEAVAC株式会社 = https://www.seavac.co.jp/

東亜精機工業株式会社 = http://www.toaseiki.co.jp/

 大規模自然災害や世界的に流行するウイルス感染症など、近年の企業活動は予想もつかない出来事に翻弄(ほんろう)される。新型コロナウイルスは世界規模で“ヒト”、“モノ”の往来を阻害した。日本が受けたダメージも大きいが、すでに経済再生に向けた動きは始まっている。

(2020/6/29 00:00)

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