製造コストシミュレーションで現場の働き方が変わる【PR】

(2021/11/18 00:00)

 新型コロナウイルス感染症拡大を契機に、多くの製造業がサプライチェーン(供給網)マネジメントの強化を求められている。可能な限りの製造コスト削減や、製品開発スピードの加速などの対応も必要になる中、製品の設計から調達、製造までのコストをデジタル上で早期に可視化できる、製造シミュレーションシステムの活用が注目されている。

設計から製造までのコストをリアルタイムに算出

 米アプリオリ・テクノロジーズ(マサチューセッツ州)は、製造コストシミュレーションシステム「aPriori(アプリオリ)」を提供する。設計から調達、製造までのコストをリアルタイムに算出することで、製造工程の最適化や、コストの削減を実現している。

 アプリオリは、検証したい製品の3次元(3D)CADモデルを取り込み、製造方法や地域、材料、生産量などの条件を入力するだけで製造コストを自動的に計算できるシステム。板金加工や樹脂成形、切削加工など、200以上の製造方法に対応したコスト計算方法と、コストに影響を与える各種指標を用いることで、高度なシミュレーションを実現している。

 こうした指標は既にアプリオリのシステム上に組み込まれているため、利用企業はシステムを導入した直後から、コストシミュレーションを即座に実行できる。

潜在的な問題を早期に特定

 アプリオリでは、製造ルールや加工機に関するデータ、材料、労務費などの間接費用まで、コスト算出に必要なグローバル規模の情報をデジタルファクトリーとして保有している。つまり、世界各地の生産工場や部品メーカーの生産設備や賃金、材料に関する最新の製造データを結果に反映することができるのも大きな強みとなっている。

 シミュレーションした結果は、リポートとしてエクセルなどに出力できるほか、サプライチェーン管理ソフトや、統合業務パッケージ(ERP)、製品ライフサイクル管理(PLM)ツールとデータを統合することも可能。部門間で早期にデータを共有化・見える化することで、最適なプロジェクト計画の検討に役立てることができる。

 人手による従来のコスト計算方法では、数週間と多くの時間を費や必要があったほか、専門家の知識も必要となっていた。一方、アプリオリによる一連のシミュレーションは数分ほどで、かつ自動的に計算することが可能。設計担当者のフロントローディング作業を最小限に抑えながらも、製造プロセスにおける課題点を特定し、迅速な解決につなげることができる。

 例えば、電動化に取り組む製品設計の初期段階で製造コストシミュレーションを実施した場合、設計担当者はコストに関する潜在的な問題を早期に特定することが可能になる。設計、調達、製造に関する代替案をリアルタイムに比較できるため、コスト目標に合わせた最適なプランを選択できるようになる。

 サプライヤーから製品を調達する際、「見積もりの金額内で実際に調達することは可能か」を検証するツールとしても活用できる。地域ごとの製造データや、特定のサプライヤーが使用する機械のデータを用いて製造コストシミュレーションを実行した場合、コストの超過や納期の遅延などのリスク低下にもつながる。

設計初期に要因排除で製品の迅速な市場投入を実現

 同システムは北米、欧州、アジア地域を中心に多数のグローバル企業で導入が進む。近年では、日本国内でも自動車関連、重工業、電機メーカーなどの間でシステム活用が広がっている。各社、製品設計の初期段階でコスト追加などの要因を排除することで、製品の迅速な市場投入を実現している。

 新型コロナウイルス感染症拡大やカーボンニュートラル問題を機に、ものづくりにITの力を活用し、企業のビジネスモデルの革新を図るデジタル変革(DX)推進の動きがさまざまな業種・業界で拡大している。従来の製造業での働き方を変え、企業のビジネス革新、DXを加速させるツールとしても、今後アプリオリは注目を集めそうだ。

製造原価シミュレーションシステム「aPriori(アプリオリ)」

https://get.apriori.com/jpn

(2021/11/18 00:00)

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