(2022/1/19 05:00)
何げなく乗ったバスの中でいきなりプラネタリウムが始まった。そんな“サプライズ”な路線バスが岡山市で運行中だ。プロジェクションマッピングを使い、満天の星空や星座を車内全体に映すなど本格的。
料金は通常運賃のままで降車までつかの間の癒やしを与えてくれる。岡山が本拠の両備ホールディングスが1日1往復、23日までの期間限定で始めた。13日に運行を開始したが、何も知らないで乗車したお客さんは、びっくりするやら喜ぶやらだったそうだ。
路線バス経営は厳しさを増している。国土交通省によると、一般路線バス事業者の約74%が赤字で、路線廃止が相次ぐ。同社社長の松田敏之さんも「コロナ禍で当社のバス事業の赤字幅も拡大した」と苦境を語る。
地域にとってなくてはならない路線バスがこのままでは立ちゆかなくなる。同社は起死回生を目指し「宇宙一面白い公共交通を目指すプロジェクト」を立ち上げた。プラネタリウムバスはその第1弾。毎月新しいバスの楽しみ方を提案するという。
地方の路線バスにとって最大のライバルはマイカー。目的地まで運ぶだけでなく、乗る楽しさを提供する。バス事業復活に賭ける同社の挑戦に期待したい。
(2022/1/19 05:00)
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